セーラム / Salem [旅行]
ボストンからの帰りにマサチューセッツ州セーラムに立ち寄りました。
ボストンの北、車で4~50分のところにある小さな港街です。
セーラムの名は「魔女狩り」で知られており、昨今のファンタジーブームもあって、魔女目当ての多くの人を惹きつけています。
街中にも魔女グッズのお店や、魔女の扮装をして記念写真を撮る写真館があったり、ハロウィーンのシーズンにはイベントを催したり、魔女で町おこしをしている感があります。
まず訪れたのは、「せーラム魔女博物館」です。
教会のような外観は、怪しげな雰囲気をかもしだしています。
中に入り、チケットブースに行くと、次のレクチャーは20分後といわれました。
ガイドブックによると、1692年に実際に起こった魔女狩りを芝居風に解説するアトラクションとあるので、おとなしく待つことにしました。
待つ間、土産物屋を見ていると、やはり魔女関連のグッズや記念品が多く売られていました。
時間になり、暗い天井の高い部屋に通されると、部屋の四方に何やら人形などが置いてあります。いよいよショー(?)の開幕です。
受付で頼むと、日本語解説のウォークマンを借りることができます。英語の解説が始まったと同時にスタートボタンを押すと、英語の実況翻訳を聞くことができます。
内容は、壁に置かれた裁判シーンや牢獄、死刑シーンなど、ストーリーの展開にあわせた場面にスポットライトが当てながら、当時の魔女狩りの発生の経緯から顛末までが語られます。
1692年に発生した魔女狩りは、そもそもは老婆や黒人の召使が長い冬場の暇つぶしに白人の女の子たちに語った作り話や、簡単なマジックに端を発し、多感な少女たちがそれを信じ、集団ヒステリー状態に陥ったことより始まりました。
少女たちの言葉が多くの罪の無い人々を犠牲にし、異常な状況を冷静に分析し、事実無根であると訴えた人々でさえも捕らえ死刑にしてしまったことを、現代社会に集団ヒステリーの危険性を教訓として伝えようとしています。
近代でも、第2次世界大戦でパールハーバーの攻撃後、多くの日本人が捕らえられ収監されたことも、魔女狩りのひとつとして扱われていたり、外観とはかけ離れた、教育的な博物館でした。
次に訪れたのは、「ピーボディ・エセックス博物館」です。
この博物館は港町で海外との交易が盛んだったころの、東洋の美術品や船(主に帆船)や海に関したコレクションが数多く展示されています。
エントランスを抜けると吹き抜けになっていて、ガラス張りの天井から注ぎ込む日差しでとても明るい開放的なロビーがあります。建物自体はまだ新しいようで、凝った作りで、清潔感あふれる博物館です。
帆船の模型が数多く展示されています。どれも精巧な作りで、船好きにはたまらない所でしょう。
展示物の中には、明治時代に訪日したエドワード・モースのコレクションのほか、中国、韓国などの陶器や家具調度品などの文物もありました。この日はちょうど歌舞伎に関する特別展も行われていました。
流石にモースのコレクションだけあって、日本の家紋入りの駕籠や当時の職人がヨーロッパ向けの輸出品として作った寄木細工の飾り棚、陶芸等は見ごたえがありました。
小さな街にしては立派な博物館で、一見の価値があります。
ボストンから足をのばして出かけてみても損はないところだと思いました。
ボストンの北、車で4~50分のところにある小さな港街です。
セーラムの名は「魔女狩り」で知られており、昨今のファンタジーブームもあって、魔女目当ての多くの人を惹きつけています。
街中にも魔女グッズのお店や、魔女の扮装をして記念写真を撮る写真館があったり、ハロウィーンのシーズンにはイベントを催したり、魔女で町おこしをしている感があります。
まず訪れたのは、「せーラム魔女博物館」です。
教会のような外観は、怪しげな雰囲気をかもしだしています。
中に入り、チケットブースに行くと、次のレクチャーは20分後といわれました。
ガイドブックによると、1692年に実際に起こった魔女狩りを芝居風に解説するアトラクションとあるので、おとなしく待つことにしました。
待つ間、土産物屋を見ていると、やはり魔女関連のグッズや記念品が多く売られていました。
時間になり、暗い天井の高い部屋に通されると、部屋の四方に何やら人形などが置いてあります。いよいよショー(?)の開幕です。
受付で頼むと、日本語解説のウォークマンを借りることができます。英語の解説が始まったと同時にスタートボタンを押すと、英語の実況翻訳を聞くことができます。
内容は、壁に置かれた裁判シーンや牢獄、死刑シーンなど、ストーリーの展開にあわせた場面にスポットライトが当てながら、当時の魔女狩りの発生の経緯から顛末までが語られます。
1692年に発生した魔女狩りは、そもそもは老婆や黒人の召使が長い冬場の暇つぶしに白人の女の子たちに語った作り話や、簡単なマジックに端を発し、多感な少女たちがそれを信じ、集団ヒステリー状態に陥ったことより始まりました。
少女たちの言葉が多くの罪の無い人々を犠牲にし、異常な状況を冷静に分析し、事実無根であると訴えた人々でさえも捕らえ死刑にしてしまったことを、現代社会に集団ヒステリーの危険性を教訓として伝えようとしています。
近代でも、第2次世界大戦でパールハーバーの攻撃後、多くの日本人が捕らえられ収監されたことも、魔女狩りのひとつとして扱われていたり、外観とはかけ離れた、教育的な博物館でした。
次に訪れたのは、「ピーボディ・エセックス博物館」です。
この博物館は港町で海外との交易が盛んだったころの、東洋の美術品や船(主に帆船)や海に関したコレクションが数多く展示されています。
エントランスを抜けると吹き抜けになっていて、ガラス張りの天井から注ぎ込む日差しでとても明るい開放的なロビーがあります。建物自体はまだ新しいようで、凝った作りで、清潔感あふれる博物館です。
帆船の模型が数多く展示されています。どれも精巧な作りで、船好きにはたまらない所でしょう。
展示物の中には、明治時代に訪日したエドワード・モースのコレクションのほか、中国、韓国などの陶器や家具調度品などの文物もありました。この日はちょうど歌舞伎に関する特別展も行われていました。
流石にモースのコレクションだけあって、日本の家紋入りの駕籠や当時の職人がヨーロッパ向けの輸出品として作った寄木細工の飾り棚、陶芸等は見ごたえがありました。
小さな街にしては立派な博物館で、一見の価値があります。
ボストンから足をのばして出かけてみても損はないところだと思いました。
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