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イエローストーン・グランティトンへの旅(その5) [アメリカ国立公園への旅]

旅行3日目(つづき)
キャニオンを後にタワー滝(Tower Falls)を見学したあと、マモス・ホット・スプリングス(Mammoth Hot Sprinngs)へ向かいました。

途中のルーズベルト・ロッジで我が物顔に休憩しているエルクの群れを発見。

マモス・ホット・スプリングスでは、まずリバティキャップ(Liberty Cap)と言われる岩・・・正確には地下からの噴出物が堆積したもの・・・が出迎えてくれました。

こんなに大きくなるのにどれだけ時間がかかったのか、いつできたのか誰にもわかりません。
イエローストーン地区に最初に入った探険家はジョン・コルター(John Colter)と言われていますが、彼を含めてリバティキャップから噴煙が上がっているところを見たものはいないそうです。

次に現れたのが、マウンテンテラス(Mountain Terraces)という大きな石灰の塊です。
これは地下から流れ出した温泉水に含まれている石灰質が固まったもの。

白く石灰化したところはもう水が流れていません。
茶色の部分が温水が流れているところで、バクテリアが生息しています。

水の流れが変わるたびに形を変えて成長しています。
下の写真で木々が飲み込まれているのが、分かると思います。

温泉水が流れ続ける限り、このマウンテンテラスも数年でまた違った形になるのでしょう。
やがて流れが止まってしまえば、こんな風に固まってしまいます。

マモス・ホット・スプリングスの次に、ミッドウェー・ガイザー・ベイスン(Midway Getser Basin)へ行きました。
ここは公園内でも最大の温泉池で直径は113mほどあるそうです。


池の高温部は見事なエメラルド色ですが、周辺の少し温度が低い所では、バクテリアによって赤錆色となっていました。

今日の最後はウエスト・タン・ガイザー・ベイスン(West Thumb Geyser Basin)です。
イエローストーン湖の岸辺にある比較的小さな温泉群ですが、水中から出てきたこんな噴気孔もありました。

●イエローストーン小話
イエローストーンは長い間人跡未踏と思われるかもしれませんが、約1万1千年前から人の活動の痕跡があるそうです。
勿論、これはネイティブ・アメリカンの人々で、狩猟採集の地としてイエローストーンを利用してきました。
彼らは動物を追って定住することはありませんでしたが、ここは主にショショニー族(Shoshone People)のテリトリーだったそうです。
初めてここを訪れた白人は、前述のとおりジョン・コルターで1807年の事だといわれています。
続いてビーバーの毛皮を求めて、マウンテンマンと呼ばれる男たちがが多数入ってきました。
マウンテンマンの語る間欠泉や温泉池・水蒸気が噴気する有様は、東部の人たちから「法螺話」として信じてもらえなかったそうです。
本格的な学術調査がやっと1870年に行われ、これに基づいて世界最初の国立公園(1872年)ができました。
しかし、国立公園ができたものの、その維持管理方法は全く白紙の状態だったそうで、密猟者や旅行者といえども平気で物珍しいものを取ってしまうものが後を絶たず、とうとう1886年から1918年までアメリカ陸軍によって公園の管理が行われたそうです。

こうした先人たちの苦労があって、今でもイエローストーンを楽しむことができるだと思います。




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