フィラデルフィア美術館 / The Philadelphia Museum of Art(その2) [美術館]
フィラデルフィア美術館 では、2008年1月6日まで
特別展「RENOIR Landscapes / ルノワール風景画」を開催しています。
ルノワール(1841~1919)と言えば、印象派の代表的な画家の一人で、愛らしい少女の肖像画や、光り輝く肌感が印象的な裸婦像が頭に浮かびます。今回、「風絵画展」が開催されているということで、どのような風景画かとても興味を持って美術館に赴きました。
展覧会では初期1860年代から1880年くらいまでの風景画の作品60点が、年代別に展示されていました。
Claude Monet Painting in his Garlden at Argenteuil (1873年)
絵を描いているモネを描いた作品です。モネとルノワールは良き友人同士だったとか。モネのキャンパスにはどのような絵が描かれているのでしょうか? | |
The Skiff (1875年)
手前の湖面の色の青がとても美しい絵でした。オーディオガイドでは、水遊びに興じる娘たちの嬌声、オールが水を撥じく音、鳥たちのさえずり、蒸気機関車などの効果音が、絵をさらに躍動的に見せる効果を演出していました。 | |
The Grands Boulevards (1875年)
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Garden in the rue Cortot, Montmartre (1876年)
ガーベラの赤がとても映えている珠玉の作品のひとつです。 | |
in the Woods (1877年)
この作品は上野の西洋美術館のコレクションです。秋の黄金色に染まった林の道がどこまでも続く、奥行きを感じさせる作品です。 | |
Landscape at Wargemont (1879年)
残念ながら画面ではわかりにくいのですが、この作品は空に紫、地面はピンクを使用するなど、ルノワールにとって実験的な意味の作品だったそうです。 | |
Arab Festival (1881年) 旅行で訪れたアルジェリアの風景です。祭りの熱気が伝わってくる作品です。 | |
Field of Banana Trees near Algiers (1881年) | |
The Piazza San Marco, Venice (1881年) 透明感あふれる作品です。 | |
The Bay of Naples (morning) (1881年) 早朝の少し霞むナポリの港町です。朝の清々しい気配が伝わってくる作品です。 | |
The Seine at Chatou (1881年) フランスの田舎の風景画です。春の光景でしょう。穏やかな川の流れや、瑞々しい草色からは、草花の香りが漂ってくるようでした。 |
この展覧会では、入場の際にオーディオガイドの貸し出しがあります。
英語なので、英語力の乏しいpiccoには無用の長物かと思いましたが、スピードはゆっくりで、効果音あり、フランス語訛の英語をしゃべるルノワールが自作を紹介する筋になっていたりと、100%理解はできないものの、作品を閲覧する大きな助けとなりました。
入場料は、22ドル(土日は24ドル)。さらに膨大な常設展も見ることができ、コストパフォーマンス的にも質の高い展覧会でした。
次回は中を見ないとイカンなぁ・・・
by Shuffler (2007-11-29 22:17)